熱硬化性樹脂の成形とは
熱硬化性樹脂とは、加熱すると固まる性質を持ち、一度固まると、再度加熱しても溶かすことが出来ません。クッキーのようなイメージです。
熱硬化性樹脂は耐熱性が求められる場面での使用に向いています。用途は限られますが、熱可塑性樹脂では対応不可能な製品に対応できます。

Methods
熱硬化性樹脂の成形方法
射出成形(熱硬化性樹脂)
射出成形は加熱して溶かした材料を流し、さらに金型内で加熱して固めることで製品が完成します。この方法は、複雑な形状の製品や大量生産に適しており、温度管理が重要です。

特長
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高生産性
一度に大量の製品を製造可能
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複雑な形状に対応
精密で複雑なデザインも成形可能
成形の流れ
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step1
材料投入
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step2
加熱・溶融
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step3
樹脂射出
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step4
加熱・固化
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step5
製品取り出し
インサート成形(熱硬化性樹脂)
インサート成形は挿入部品を金型に設置し、その周りに樹脂を流し、複合成形する技術です。樹脂をさらに加熱して固めて、樹脂と部品が一体化した製品を製造します。樹脂の絶縁性を利用した製品の製造に多く用いられます。

特長
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製品強度・耐久性
金属を使用することで、製品の強度が向上
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コスト削減
複数工程を纏めて成形することができる
成形の流れ
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step1
挿入部品設置・材料投入
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step2
加熱・溶融
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step3
樹脂射出
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step4
加熱・固化
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step5
製品取り出し